さくら前線 26 〜バスケ部の先輩〜

うるは 2011-08-16投稿
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温かい…
優しい匂いがする…
あれ…私…
この匂いどこかでかいだことあるー…。

桜 「あの…もう大丈夫です。ありがとうございました」

? 「うん」
私はその人から離れる。気づけば雨はやみ空に虹がかかっていた。

? 「なぁ虹がかかってんぞ」

桜 「本当だ。綺麗ですね」
? 「だな。それとお前もう家に帰るのか?」

桜 「はい」

? 「そっか。また会えるといいな!」

桜 「そうですね」
そして私達はそれぞれの家に帰ることにした。
名前…聞いとけばよかったな。

玄関で靴を脱ぎ、部屋に入ろうとした時私の携帯が鳴った。
着信は…隼人からだった。

桜 「もしもし」

隼人『お前ちゃんと家に帰れたか?』

桜 「うん。なんで?」

隼人『急に雨降ってきたろ? それで桜が傘持ってなかったから』

桜 「まぁ…なんとかなったよ。それと虹見た?」

隼人『あぁ』

桜 「すっごく綺麗だったね」

隼人『そうだな。ヤベそろそろ充電切れる。また明日学校でな』

桜 「うん。バイバイ」



次の日、私は驚いた。
だってこの学校には…
昨日、私を慰めてくれたあの人がこの学校にいたから…。
しかもその人は女子達に囲まれて楽しく話していた。

友美 「桜どうしたの?教室入らないの?」

桜 「ねぇ友美…あの人…誰?」

友美 「輝先輩だよ。あの人めっちゃモテてるらしいよ」

桜 「へぇ…そうなんだ」
すると私は輝先輩と目があった。

輝 「あれ〜君あの時の子じゃん!」
この喋り方…間違いなくあの人だ…

輝 「そう言えば昨日名前言い忘れちゃったよね。俺、輝って言うんだ!ついでにバスケ部。そっちは?」

桜 「五十嵐 桜です」

輝 「名前すっげぇ可愛いな!」

桜 「ありがとうございます…」
早く自分の教室に帰ってぇ〜! 女子達の視線が痛いよ〜!!

…なんか背後から怖いオーラが…
振り向くとそこには…

隼人 「そいつ誰だ桜…」
輝先輩を睨みつける隼人がいたー…。

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