『生きる』ということ。

黒魔法 天使 2011-08-17投稿
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少女は、夜の街に佇むビルの屋上に立っていた…

もう、夜中の12時を過ぎたというのに、街は、昼間のように明るかった。

そんな街を見つめながら、少女は思った…


『こんな街……こんな汚れた街………』


そして少女は、手摺りの向こうに立ち、一歩、前に踏み出そうとした時…


ぐいっ!!

「っ!!?」

どさっ


少女は屋上に叩きつけられた。

「いったぁ…」

少女は手で腰をさすった。

「誰!?」

少女は怒り気味で後ろを向く。

すると、そこには小学5、6年生くらいの男の子がいた。


「何してるの?」
男の子は、少女に問い掛ける。

少女は怒ったように、
「何って…見れば分かるでしょっ!?自殺よっ!自殺しようとしてたのっ!!」
と、答える。

すると、
「何で?」
と、また問い掛けてきた。
少女は、
「別に、あんたには関係無いでしょ!?」
と言いながら、立ち上がった。


「……………」


男の子は考え込み、いきなり立ち上がり、
「ちょっと、来て!」
と少女の腕を掴み、走り出した。

「ちょ…ちょっと!何!?何処行くのっ!?」

「へへっ…着いてからのお楽しみ♪」

男の子は、楽しそうに笑いながら走った。




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