「ん〜…ここ何処?」
私は、辺りを見回す。
「いらっしゃいませぇ〜!」
いきなり後ろから声が聞こえた。
「!?」
私は、後ろを向く。
そこには一人の女の人が立っていた。
「あなた…誰ですか?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「この店の店長でぇ〜す♪」
その『店長』さんは得意げにピースをした。
「『店』…?」
「はぁい!ようこそぉ『夢見屋』へぇ!!」
「『夢見屋』って…?」
「夢の中のお店ですぅ〜。」
「夢の中…?って事は、これは私の夢?」
「はぁい!夢見屋では、お客様がご満足できますよう色々な商品を揃えておりますぅ〜☆」
「はあ…。って言うか、あなた本当に店長…?」
「はいっ☆」
う〜ん…。とてもじゃないけど、店長には…って言うか金髪に顔黒、ヒョウ柄のミニスカワンピ…。
どう見ても、ギャルだよね…。
「由佳さんはぁ今、一人暮らしなんですよねぇ?」
ずいっと店長さんの顔が私の顔に近づいた。
「ハ…ハイ…。」
「ではぁ〜、こちらへどうぞぉ〜♪」
「は…はあ……。」
私は店長さんに言われるがまま、店長さんの後を着いて行った。