オバケ6

はこもの  2006-09-13投稿
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今日は最悪の日だった。

朝、鳴るはずの目覚ましが鳴らず。さらに、外では雨が降っていた。

昼になると雨はさらに激しく降り、僕をうんざりさせた。

その雨の影響で夕方の電車が遅れ、僕が居酒屋に着いたのは、いつもより3時間も遅い11時過ぎだった。

1時間ほど飲んだ。

僕とオバケは同時に店を出た。外は身も凍るような寒さだったが、雨はやんでいた。

「そういえば」僕は聞いた。「ここまで何で来てるんだ?」

「バイク」オバケは煙草に火をつけた。「もう少し歩いたところに停めてある」

「そのうち捕まるぞ」

「オマワリがいない道くらい知ってるさ」

オバケと別れた後、僕はそのまま歩いて帰った。

アパートのまえにはコンビニがあり、真夜中だというのに、やけに明るい。

そのコンビニで目覚ましを買い、すぐに布団にもぐった。


全て模倣さ、僕の頭の中で誰かが言った。

その通りだよ、僕は認めた。

雨がまた降り始めていた。

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