「「なっちゃん!!」」
なっちゃんは
高校で出来た友達で、同じ吹奏楽部。
「バンド…??」
「うん。まぁ…」
「そっか、頑張ってね!!色々♪」
なっちゃんはニヤけた顔で私の肩をポンと叩いた。
「色々って何をさ…」
わかってはいるけど、なんか恥ずかしい。
「わかってるクセに。ねー♪ミキっ!!」
「ねー♪」
ミキまで!!
「あのねぇ…私、気持ちはあっても告白とかしないし…それに…」
「あっ、彼氏からメール。」
聞いちゃいねーっ!!!
なっちゃんは彼氏とのメールに夢中になった。
「『私はアツに似合わない』って言うんでしょ。それだから駄目なんだよ。カナは…」
ミキは頬杖をつきながら呆れた顔で言った。
だって…本当だもん。
私は可愛い訳でも
頭が良い訳でもないし。
中学ん時だって、ほとんどメールのやりとりだけだったし。
「・・・・・・」
「カナー???」
「…へ??…ああ…ごめん。」
「アツの事、考えてた??」
図星…。
「アホッ!!」
「イテっ!!」
私は思いっきりミキを叩いた。
「さて、練習しよ!」
「絶対図星でしょ〜」
「うるさいなぁ。ジュースおごってやんない」
「ごめんなさい。」