『生きる』ということ。<7>

黒魔法 天使 2011-08-25投稿
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「アタシは…聖の母親の薫よ。」

「聖の…お母さん!?」

「あなたは…?」

「は…はじめまして。秋山羽琉です…。」

羽琉はペコリと頭を下げた。

「羽琉ちゃんか…。  って聖!なんでそんなに元気なの!?倒れたんじゃないのっ!?」

「倒れたって言っても、五日ぐらい前だよ!?」

「な…なんだぁ〜…。聖が倒れたって聞いたから仕事切り上げて来たのに…」

薫はへなへな〜とその場に座り込んだ。

「お母さん…いつ、アメリカに帰るの…?」

「う〜ん…、二日休みとったから明後日の夜くらいかな〜?」

「そっ…か…。」

「じゃ、アタシは帰るかな!」

薫は立ち上がる。

「うん。じゃあね…。」

聖は手を振った。

薫が病室を出ていった。


「あれが聖のお母さんか…なんか意外だったな…。なんかもっと大人しい感じの人かと思った。」

「そう…?」

「うん。…じゃあ、私も帰ろっかな。」

「うん。バイバイ!」



   ‐午前12時‐

コツッコツッ

誰かが窓を叩く。

「…ん……?」

コツッコツッコツッ

「…だ…れ…?」

聖はカーテンを開ける。

そこには羽琉がいた。

「羽琉ちゃん!?」

聖が慌てて鍵を開ける。

「どうしたの!?こんな時間に…。」

「聖、今すぐ支度して!!」

「え…!?支度…?」

「早く!!出掛けるよ!」

「ちょ…出掛けるってどこに!?」

「着いてからのお楽しみっ♪」

羽琉は得意げにウインクをした。

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