こんなに
ガサガサとしていたかしら
こんなに
小さかったかしら
こんなに
あたたかかったかしら
あなたの手
初めて私を抱いた日
初めて私を叩いた日
初めて私の背中を推した日
あなたは泣いていた
私は
何かに躓いたときや
嬉しかったとき
怒りたい気持ちを我慢したとき
あなたの手を
握った
何にも聞かず
「大丈夫」だと言ってくれた
優しい手を私の頬にあて
ありがとう
ありがとう
生んでくれて
私を包んでくれて
応援してくれて
誰もが認める
あなたに
そっくりな
私
その手のぬくもりも
どうか…
瓜二つでありますように