『生きる』ということ。<8>

黒魔法 天使 2011-08-28投稿
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「さぁ〜て…まずはここかな〜!」

「ここって…学校!?」

二人は中学校の校庭に立っていた。

「そう。ほら、学校行きたいって言ってたじゃん? まあ、中学校だけどね…。」

「でも、どうやって中に入るの?鍵掛かってるんじゃ…?」

「大丈夫!一つだけ、鍵掛けてない窓見付けたから!」

羽琉はVサインをした。


「ここだよ。入ろう!」

   ‐ガラッ‐

何とか潜入完了!

「わあ!ここが『学校』か〜!」

聖は目をキラキラさせて言った。


それから、学校中を廻った。




「楽しかった〜!」

「本当!?よかった! まだまだ行く所、いっぱいあるから!」

「どこ行くの!?」

「う〜ん…何処がいい?」

「何処って言われても…そうだ!海!」

「海…?」

「うんっ!羽琉ちゃん、海行きたいって言ってたでしょ!?僕も行ってみたかったんだ!」

「わかった!じゃ、海行こう! でも、どうやって行く?もう電車は終わってるだろうし…」

「歩いて行けば…?」

「歩いてって…2時間以上掛かるよ!?そんなに運動したら…」

「大丈夫だよ。」

「聖がそう言うなら…」

「よし…じゃあ早く行こう!」

「うん。」



   ‐3時間後‐


「「着いた〜!!」」


「ふぅ〜…気持ち良い〜!!」

「本当……」

「ねぇ…海、入ってみない…?」

「えっ!?海…って、今11月よ!?そんな事したら、体が…」

「大丈夫だって!…それに今、入らなかったら一生後悔する!」

「…わかった。少しだけだからね…!」


「冷たっ…!!」

羽琉は恐る恐る足を水につける。

「羽琉ちゃんっ!」

「何?」

羽琉が後ろを向くと

    ‐バシャッ‐

いきなり顔に水がかかった。

「この〜やったなっ!!」

二人は水をかけ合い始めた。


「はあ〜…疲れた…。」

二人は浜辺に寝転がった。

すると、朝日が海から出て来てキラキラと輝いていた。

「キレイだね…」

「うん…。」

「帰りたく…ないね。」

「うん…」


それから、二人は朝日を見ていた。



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