『生きる』ということ。<11>

黒魔法 天使 2011-09-02投稿
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「「ごめんなさい!」」


ここは病院。

二人の目の前にはあの時の看護師さんと、聖の担当の医師が顔を見合わせている。


羽琉達は、あのあと病院に帰り、今にあたる。

「もう、こんな事しないって約束出来る?」

「はい…。すみません。」


「…帰りなさい。」


   ‐ガラッ‐

「失礼しました…。」

二人は、ペコリと頭を下げると部屋から出た。



「おーい!羽琉〜聖〜!」

廊下を歩いていると、窓の外から聞き覚えのある声がした。


「こっち来いよ!遊ぼうぜ!」

駿だった。

他の子達もいる。

「うん!今行く。」




羽琉と聖は庭に出た。


「!!」

そこには薫がベンチに座っていた。

聖はまだ気付いて無い。


「聖…。駿達の所に行ってて…。」

「うん…。」


「………」

羽琉は軽く頭を下げた。

そして薫の前に立った。

「…あ…の……」

「座れば?」

薫は微笑を浮かべながら言った。

「……はい。」

羽琉は薫の隣に座った。

「…あの……」

羽琉は恐る恐る口を開く。

「ごめんなさい!!」

羽琉は立ち上がり、頭を下げた。

「…は、はい!?」

「あの、さっきは失礼な事を言って…」

「…いや…謝るのはこっちの方だよ…。」

「え…?」

「聖の気持ち考えないで自分勝手だった…それに気が付かせてくれたのは、羽琉ちゃんだよ…ありがとう。」

薫はニコッと笑った。


「おーい!羽琉もこっち来いよ〜!!」

「……」

「行って来な。」

「……はい。」

羽琉はニッコリと笑いながら頭を下げた。

そして、駿達の方へ向かった。



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