我侭

MINK  2006-09-13投稿
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「幸せは、なるものじゃなくて自然にそこにあるものだから」

あなたが私の目を見て言った。
あなたは知らないでしょう。
あなたが側にいるだけで私が幸せなことを。
あなただけしか私を幸せに出来ないことを。
ただ、あなたの手で幸せにしてあげたい人が私でないことを、私は誰より分かっている。
割り切りの良い女を演じたら、あなたの側にいられると思ったんだ。
好きを隠したら、あなたを全て失くさないでいられると思ったんだ。
何かを望んだわけじゃない。
望みは何もなかったんだ。
我侭はただ一つ。
あなたを好きでいたいだけ。
それ以上でも以下でもない。

「君は強い女だね」

あなたが私にそう言ったから、私は強い女のままでいようと決めたんだ。
何もかも見透かされたような気がした。
私は強い女だから。
ただ、手を繋いだいたかった。
ただ、あなたの優しさに触れていたかった。
報われなくてもよかった。
最後の時間が来る前に。
あなたに「好きだ」と伝えたい。
それ以上でも以下でもなくて…。



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