マリナ「あなたは、たしか…
!ラア!」
悪魔がラアを連れて行ってしまった。
マリナはへなへなと座ってしまった。
マリナ「そんな… ラア…
魔世界に連れていかれたら…
下界が、破滅する…」
マリナを助けた白い髪に透き通るような肌をしたカッコイイ天使がめんどくさそうな顔をして言った。
「どうせ、俺に行けってゆーんだろう?
チッ。分かったよ。」
天使は魔世界への扉を開き、魔世界に入っていった。
マリナ「あなたは本当は翼。
翼は天使の背中に宿ることで力を発揮する…
あなたが翼だと、あなた自身も知っているはずよ。
ラアをよろしくお願いします。」
ラアは目を覚ました。
ラア「どこ?」
すると、闇の中から黒い翼を生やし、黒い髪をしたカッコイイ男の人がやってきた。
「俺は、ラーミア。
かつて、大天使マリナと結婚した者…
初めまして。
運命の子、ラア。」
ラア「え?お母さん、あなたと結婚したの?
あなた、何者?」
ラーミアはクックックと笑って
「魔王だ。
俺はお前の力が欲しい。
お前は、世界を指一本で破滅できる力を持っている。」
「待てっ!」
空からあの天使…じゃなくて翼が降りてきた。
「めんどくせーから、返せ。
ラアを。」