中学生の頃からずっと君に片想いしてた。
頑張って勉強して君と同じ高校にも合格した。
朝からどしゃぶりなのに、私は傘を忘れた。
「ホラ。俺の傘ん中入れてやるよ」
そう言って傘を差し出した君に、私の気持ちは届いてる?
あまりにも鈍感な君に 「好き。」
ふと言ってしまった。
真っ赤になる私を横目で見ながら
「俺とお前は友達やろ。」
「友達」と言う言葉が耳に響いた。
私の胸は締め付けられた。
私は笑いながら誤魔化してすぐ傘を飛び出し走り出す。
そうだよ。
私とアイツはトモダチ。
ポタ…
頬をつたって落ちた涙は、君の事が好きだった何よりの証拠。
君にとって私は友達。
私にとって君は、初恋の人。