科学部全員で机を囲み会議を始めた。
「何か意見がある人!」と和勇。
「ハイッ!!」と勢いよく手をあげたのは茉奈だった。「私は先生を実験薬で脅すのがイイと思いまーす?だって、私達で作った実験薬(劇薬)があるもん!!ゆーこと聞かないとこれかけるぞって……。」
茉奈が、言い終わらないうちに、和勇が「バカかっ!?そんな事したら科学部が廃部になっちまう!!いや、それどころか、学校追放させられるぞ!?」と言った。
茉奈は「んー。じゃあ暴力で脅すのは?」と言った。科学部全員(茉奈以外)で「大大大大大大大大大大…(←エンドレス)反対!!!」とハモった。
科学部で1番バカなのは茉奈だ。いつもこんな感じでアホな発言をしている。
そんな茉奈に科学部1真面目でとても頭のいい光が「そんな事したら捕まるよ。」と冷たく言った。
1年の2人も茉奈のこんな発言にはさすがに呆れている。
「で、どうするんだ?」と和勇。みんな、何も思いつかないのか。誰もしゃべらない。
ふいに汐莉が「あっ、もしかしたら、先生のパソコンのデータの中に先生の秘密があるかもしれないよ。」と言った。
「なるほど、そのデータをみれば先生の秘密を握れるかもしれないのか!!いい案だ。」と和勇。
「私もそれならいい。」と光。
「わぁー、汐莉天才っっ!!イイね。イイね。」と茉奈。「さんせー!!」と私。
「汐莉先輩すごいです。賛成です。」と愛菜。
「僕も賛成です。」と優太。
みんなに褒められて汐莉は少しどや顔気味だ。
光はそんな汐莉をみて抵レベだと思っていたかもしれない…。
「決定だー!!」という和勇の声が部室に響いた。