天使の住む天界には、唯一 人間の住む人間界に行ける泉がある。
しかし、自分の意志で行く天使は、いない。行ったとしても、ほとんど事故。自分で行くやつは大馬鹿者だ。
なぜなら…、行って戻って来たものがいないからだ…。
しかし、ある二人の天使によって、天界の常識が覆される。
その名は、サンとスカイトという。
スカイトは、誰にでも優しく 皆から愛されていた。
一方、サンはなんでもハッキリしてて、皆から嫌われていた。
「サン、手伝って!」サンとスカイトと同じ歳のラヤが、沢山の袋を持って、サンに話しかけた。だが、
「めんどくさい。」
サンは、キッパリと言った。
やっぱりと、いうような顔でラヤは、ため息をついた。
そこに、スカイトがやって来た。
「大丈夫?手伝うよ。これ何に使うの?」
「この袋には、花の種が沢山入ってるの。毎年、皆でまくの。」
「わぁー素敵?」
スカイトは最近、ここに引っ越して来た子なのだ。天界は人間界と同じぐらい広く、いろんな文化もある。
「サン、貴方もいかない?」
「嫌!めんどくさい」「手伝ってくれたらクッキーあげるわよ。」スカイトは、料理が上手で、サンはスカイトの作ったクッキーの虜になっていた。もちろんサンは
「手伝う〜?クッキー大盛りよ。」
モーダッシュで袋を持って広場へ行ってしまった。
まんまと、スカイトにはめられてしまったのだ。
「じぁ、ラヤちゃん行こうか。」
「あっ、はい。」
ラヤはしばらくの間、ボーゼンとしていた。無理もないだろう。あのサンが、言うことをきいたのだ。ラヤは驚きを隠せないまま、広場へ向かった。