美緒「…ん〜眠ぅ…」
私は目を擦りながら、部室の鍵を開けた。
龍輝「まだ、目覚めねーのか?」
龍は部室に入り、サッカーボールを片手に持ち、振り向いた。
美緒「…うん、まだ眠いよ」
龍輝「はは、シャキッとしろよー?」
美緒「んー、わかってるよぉー」
龍輝「んじゃお先。」
龍は笑顔で私の頭を撫で、部室を出た。
美緒「…よーし、シャキッとしよ!」
みんなのユニホームを手に取り、部室を出た。
美緒「頑張って〜っ!」
私の仕事はグラウンドでみんなの試合を応援すること。
ピーッ
先生が笛を鳴らし試合は終わった。
翔太「わぁ、また負けたー…」
龍輝「まだまだだな、翔太。」
美緒「龍ーっ、しょーた!お疲れ!」
私は二人にタオルを渡した。
龍輝「ん、サンキュ」
翔太「美緒ー、俺また負けたー」
美緒「あははっ、しょうがないよー龍はキャプテンだし!3年だし!」
翔太「そーだけど…悔しい…」
龍輝「お前、1年でエースだからいいじゃん」
美緒「そーだよぉっ」
翔太「……」
しょーた、むくれてる。
本当、昔から負けず嫌いだよなー…。
美緒「そんな事よりさっ、今日は私がお弁当作ってきたの!お昼、屋上で食べよっ?」
龍輝「お、まじ?…」
翔太「やった!楽しみにしてんなっ!!」
しょーた単純だなぁ〜
やっぱ変わんないなぁ…
美緒「それじゃあね!」
私は教室に向かったーー。