美緒「おはよーっ」
私は教室のドアを開けた。
絵梨香「あ、美緒おはよう〜」
絵梨香は中学生からの親友。1、2、3年全部クラスが同じですごい仲良しなんだ〜。
美緒「あー、暑いっ」
私は手をパタパタし席に着いた。
絵梨香とは席も前後でもはや運命、だと思う。
絵梨香「大丈夫?マネって意外と大変でしょ〜」
前の席の絵梨香が振り向き、心配そうに聞いてきた。
美緒「んー、大変だけど楽しいよっ?龍もしょーたもいるし」
絵梨香「そ?ならいいけどさ…てか!龍輝先輩の話はしないっ!」
美緒「あ。そーだった!やばー…」
龍はバカみたいにモテる。…確かにかっこいいけど、私は兄妹みたいなもんだからなー…
…だから、一緒にいる私が話すと女子の視線が怖いわけ。
絵梨香「ちょっとは気にしなよー?もう!ヒヤヒヤしたじゃんっ」
美緒「うん、ごめんー。あ!今日お弁当屋上で食べないっ?」
絵梨香「屋上?…いいけど、なんで?」
美緒「あのね、りゅ…じゃなくて、しょーた達とお昼食べるんだけど」
絵梨香「ええっ!?私がそこに行くの?!てか、いいの!?」
…そんなに驚かなくても。
美緒「う、うん。絵梨香いた方が楽しいしー」
絵梨香「絶対行く!!」
美緒「あは、よかった〜じゃあ決まりね?」
絵梨香「うん!!ありがと!」
絵梨香は満面の笑みを浮かべた。
そんなに嬉しいんだぁー…
美緒「絵梨香可愛いっ」
私は思わず抱きついた。
絵梨香「えー?可愛くないし〜」
美緒「可愛いもんっ!あははっ、何そのツンデレキャラー」
翔太「レーズ」
美緒「…わっ、しょーた!」
絵梨香「レズじゃねーしぃ、友情だし!」
美緒「そーだよぉ!…てゆーか、どうしたのっ?」
翔太「んっと、現国の教科書貸してくんねーっ?」
美緒「へっ?…あー、うん。いいよー」
しょーたは1組…私の隣のクラス。
よく、遊びに来てるし体育も一緒。
翔太「ありがと!…じゃなー!」
美緒「ばいばいっ」
絵梨香「…佐々木も幼なじみだよね?」
美緒「うん、そーだよ〜どしてっ?」
絵梨香「いやー、あんまりイケメンじゃないからさー残念だよねー」
………
美緒「面食いだなぁ〜絵梨香はっ」
絵梨香「…え?うん、まーねー」
ーーーお昼
美緒「んーっ、授業終わったぁー」
絵梨香「ねー、だるかったぁっ」
美緒「絵梨香寝てたくせに〜」
絵梨香「まーね!…あ!!早く屋上行こ!!」
美緒「えっ、うん!」
そして私達は屋上に向かったーー