「そいつなら、きっと…。」
その人に、スヨンは住所を書いた紙を渡された。
「行ってみる価値はある。」
「そうだ…な。」
ゼガも納得した。するとその人が、
「でも、なぜ大陸へ?」
「…俺たち、戦って、もう1度全世界を平和にしたいんだ。」
すると、その人。
「ほほぅ。若いのに、やるな。」
「あざーす。」
「私の名前はカイン。以後、お見知りおきを。」
カインは、優しそうな笑みを浮かべながら、帰っていった。
「カインさん…。」
ゼガは、その名を呟いていた。
「知ってるの?」
スヨンに聞かれたが、ゼガは、
「いや…やっぱ分からないや。」
「とりあえず、行ってみよう。ここに。」
2人も移動をはじめた。
誰もいなくなったフェリーターミナルに、1人の影。
「今、スヨンを見つけました。現在、大陸へ行くための船を出してくれる船乗りを探しているようです。見つかり次第、ここを通るかと…。」
それは、ウ○コ山で待ち伏せしていた闇組織。
『次失敗したら、ただではおかないぞ。』
「了解。」
通信は途絶えて、闇の中にその人は紛れる。
フェリーターミナルが、1つの戦場となることが確定した。