ここはどこだろう?飛んでいる?真っ白くて大きな柔らかい何かに包まれて、ゆっくりとどこかを漂っている。辺りには同じように何かに包まれて漂う丸い無数の影があった。 するとその直後、その無数の丸い影が何かにぶつかって割れ出した。同時に影は一瞬にして消え去った。その光景を見ていると、何かにぶつかったような衝撃を感じた。痛くはない。むしろ温かくて柔らくとても心地のいいものだ。白くて大きな何かから飛び出ると、そこはピンクの壁に覆ったわれた不思議な場所だった。何だかとても気持ちよくて眠気に襲われた。とにかくひたすら寝た。食べることも歩くこともせず、ただひたすらまどろんでいた。すると時々どこからか声が聞こえた。何を言ってるのかわからないが、それもまた優しく眠りを誘うものだった。大分時が経った頃、ふと目が覚めた。ピンクの壁が目の前にせまってきていたのだ。全く身動きがとれないどころか、どんどん壁は押し迫って苦しくなってきた。助けて、助けて、苦しい!