どんなに思っても、言葉が出てこない。声が、出ない。意識が遠退いていった。全てが暗くなりピンクの壁は見えなくなった。暗闇の中に引きずり込まれて行った。助けて、助けて、声が、声が出ない、苦しい! 次の瞬間、目の前が一気に明るくなった。何?何?ここはどこ?! 声が…出た! 「オギャー!オギャー!」 元気な産声が病室いっぱいに響き渡った。
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