シャドーオプス8

ハバネロペッパー 2011-09-25投稿
閲覧数[369] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そのパメラからCIAにもたらされた情報は、局員達の興味をひくには十分過ぎる程だった。

自爆テロ犯養成工場とも呼べる程の場所があるかもしれない

CIAは局員を向かわせようとしたが、パメラの情報によれば、危険レベルは最高だとの事で、CIAは急遽デブグル隊員を送り込む事を要請したのだった。

そこで、白羽の矢がたったのが僕だった。

僕は夜中に誰にも見られずにパメラの家へと入った。

そして、地下室が僕の作戦準備室となったのだ。

パメラからはまず、言葉に関するレクチャーを受けた。

僕は六カ国語を話せる。

勿論、アフガンでの言語はかなりの数ー方言など含め話せる。
が,より完璧を期する為にはパメラのレクチャーは必須だった。

次は慣習だ。
アフガンとはいっても広い。
ほんの僅かな地域差で慣習が違う。
そして、肝心の自爆テロ犯養成工場の情報だ。
二週間かけてパメラから全てのレクチャーを受けた。
その二週間の間は一切風呂もシャワーも体を拭く事さえしない。

垢まみれになることが偽装の第一歩だからだ。

そして、いよいよ自爆テロ犯養成工場の偵察へと向かった。
僕は白人より溶け込み易い容姿をしている。

案の定、誰一人僕を訝る人間はいなかった。


パメラの情報に基づき、それらしい家屋の周辺の偵察から入った。

ありきたりの家並みだった。

が,僕の鼻腔を刺激した匂いがあった。
爆薬の匂いだ。

その家はすぐにわかった。

夜半になると、僕はその家を監視できる場所を探した…が、あいにく、どうしても距離を取ることを余儀なくされた。

仕方なく、僕は家屋内の会話を傍受するため、その家屋の壁にコンクリートマイクを仕掛け、会話の内容の分析に集中した。

どうやらパメラの情報は確かだったらしい。

しかも、そこには幼い子供が複数いるらしかった。

ひたすらに洗脳するための言葉が聞こえてくる。

僕は何としても家屋内を確認しなければならなかった。

その為には、細心の注意と大胆な行動をしなければいけない。

全ての気配を殺し、必要な情報を得なければならない。

そして、そこで見たものは、余りに非道な光景だった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「ハバネロペッパー」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ