「遅いなぁ〜。」
サンは少し機嫌が悪い。
あまりにもスカイトが帰ってくるのが遅いので、サンは自分でクッキーを焼いてみたがスカイトが焼いたように美味しく出来ない…。
「やっぱり、私には、何も得意な事が無いのかな…。」
サンは不思議な力がなんなのか分からないのだ。サンはこの事に 凄くコンプレックスを感じていた。
ガチャッ
ドアが、開いた。スカイトが帰って来たのだ。
「サン、待たせてごめんね。」
「それより、クッキー…。」
サンは、嫌な感じがした。
「もしかして、誰か来てる?」
ドアの近くで、何人かの女の子の声が聞こえた。
スカイトが
「さぁ、あがって。」
「おじゃしま〜す…。」
女の子達も気付いていた。サンがいる事に…。鈍感なスカイトは気まずい事に気付かない。
「今から、パイとクッキーすぐに焼くからその間、紅茶でもどう?」
「飲む!!」
サンと女の子達は声がそろった。よほど気まずかったのだろう。
その中でも、サンとナナは特に気まずかった。二人は凄く仲が悪かったからだ。