ーーー放課後。
絵梨香「ふーっ、やっと部活だぁ〜」
廊下に出たところで絵梨香が嬉しそうに言った。
美緒「うん、やったね」
絵梨香「…それにしても今日はいい日だったぁ!」
美緒「ん?なんでー?」
絵梨香「え、だって龍輝先輩とお昼食べたから…///」
絵梨香、赤面。
美緒「…あはっ、絵梨香かわいー」
絵梨香「だから可愛くないっつーのっ」
そう言って絵梨香私の肩を軽く叩いたその瞬間ーー
女子の「きゃ〜」という歓声が聞こえ、前を見るとーー
龍輝「美緒」
龍が私の方に手をあげ、笑顔で立っていた。
美緒「へ…龍?」
絵梨香「わぁ…龍輝先輩だぁー…」
龍輝「…遅いから迎えに来たよ」
龍は私に歩み寄り、ニコリと笑って頭を撫でた。
美緒「あ、ごめん…」
龍輝「いいけどさ。んじゃ行こーぜ?」
美緒「わっ…」
龍は私の腕を軽く引っ張り部室へ向かった。
カチャッ
美緒「龍ー、しょーたは〜?」
私は部室の鍵を開け、龍に問い掛けた。
龍輝「…んっと、もう始めてる」
美緒「えぇ!?あのしょーたがぁー?すごいね、それ…」
雪降るんじゃない?
龍輝「今日は、転入生2人も来るらしいしな」
??…
美緒「転入生?…」
龍輝「知らねー?同じマネだろ?」
美緒「へ〜、そっか!楽しみだねっ」
龍輝「…俺は別に」
そう言うと龍はユニホームを持って、部室を出た。
美緒「…転入生かぁ…」
どんな人だろー…
ーーーグラウンド。
コーチ「はい!今日は転入生2人を紹介すんぞ!…こっち来てー2人ともー」
こちらに歩いてきた2人は男の子と女の子だった。
男の子の方は…
…金髪でピアスじゃらじゃら……とにかくチャラーイ!!
すごい背が大きくて筋肉質…。
龍よりも筋肉質で背も大きいかな…?
女の子の方は…
髪型は栗色でゆるフワカール。下で二つに結んでる。背は私より少し大きい。
…私が小さいんだけど…
とにかく可愛い!!
男の子「よろしくー」
女の子「どーもっ」
…仲良くなれるといいなー……