そう言うと七海は身をひるがえすと白馬達の方に走って行った。
ミレーヌはふっと笑って消えた。
ハク「はあはあ…
まったく!
クーはどこに行ったんだよ!
!いた!」
白馬は黒服を着て久美を抱えている男を見つけるとそこに走っていき風のマホウで黒服の男から久美を取り返そうとしたがあっさり避けられてしまった。
黒服「………。
レイン様の邪魔する者は…殺す…!
ゆけ。カーリー。」
黒服の男がそう言うと後ろから青い炎をまとった狼が白馬達に襲いかかってきた。
白馬がとっさに氷のマホウを使ったが狼には通用しなかった。
やられる!と思ったが狼が消えていた。
白馬が驚いて辺りを見回すと久美が男に抱えられながらマホウで狼を消していた。
クー「…っ!
…ハク…大…丈夫?」
黒服の男が驚いて気絶させようとしたが久美が男にマホウをかけ突き飛ばした。
久美がふらふらしながら白馬に近寄ってきた。
白馬は久美を抱えて寮に戻っていった。
寮で白馬は久美に聞いていた。
ハク「クー。
なんか、隠している事あるだろ?
教えて。」
クー「………。
レイン…知っているよね。
私とレインは…二人で一人なんだ。」
ハク「レインと二人で一人?
どういうこと?」
クー「私とレインはもともと一人なんだ。
レイン…いや私達は皆に裏切られて体を二つに分けたんだ。
レインはここを破壊したくて、私と融合する気だよ。
もし、融合で私がレインに飲み込まれたらここ…破壊されるよ?」