ーーやだぁっ!!
私は手足をバタつかせた。
陸波「あは、それ抵抗してんのっ?」
その瞬間ーー!!
首に陸波くんの唇が当てられた。
美緒「!?…」
陸波「…跡残ったぁ」
陸波くんは私の制服のボタンに手をかけた。
美緒「!!…んぅ、んー!!」
ガチャッ
恋華「お兄ちゃん!?」
…れ、恋華ちゃん…?
陸波「げ〜、邪魔すんなしぃー」
そして私の口から大きな手が離れた。
美緒「はぁ…はぁ……」
恋華「…お兄ちゃんのバカ!また女の子襲って!」
また…!?
陸波「はは〜ごめんなー?美緒チャンー」
美緒「…またって……なに…?」
恋華「前の学校でも、あったの…」
恋華ちゃんは、私をマットから起こしながら言った。
美緒「襲ったの?!…」
陸波「やだな!違うよぉー、未遂だから!」
未遂……?
恋華「未遂でも恐怖感与えてたら一緒でしょ?!」
陸波「ごめんってー!大丈夫!ギリギリまでだからさっ!」
ギリギリって…
恋華「ほんと、最低!」
陸波「だからごめんー!…美緒チャンもからかってごめん!」
美緒「……もういいよ」
恋華「美緒ちゃん、平気?何もされてない??」
……首に何かされた気が…
美緒「……うん、大丈夫だよ」
気のせいだよね…うん。
陸波「俺さ、恋華が来なくてもヤッたりはしなかったから!大丈夫だからさ!!」
恋華「そっ、そーゆー事言わないの!」
美緒「…ん、わかってるよ。もう怒ってないし」
陸波「ほんと!?よかったー」
恋華「美緒ちゃん、優しいな〜」
美緒「…だって友達だしさ…」
陸波「ありがと!」
ーーーうん、無かったことにしよう……
忘れるーー…