神々の前線14

宇宙P 2011-10-04投稿
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争うそれぞれの神々は、一同に会し、地球の戦況を、確認しあう中間審議に入った。

開口一番、アリビア神はイリス神にうめいた。

「君のとった人類の欲望に着目した作戦は、大成功だな。厳格な戒律すら、欲望の前には無力だよ。」

するとアーリ神も付け加えた「君の忠実なるしもべのエイド人の知略は人智を超えた。よくも人類をあそこまで統制できたもんだ。」

ヤマト神はため息をついてイリス神につぶやく。
「いや、残念だが、我々が住む、宇宙に近い文化を反映すると思われたヤマトも・・・今はもう。
地球は欲望のるつぼと化し、進化し得なかった星として、ここに終わるのか。イリスの一人勝ちってわけか?」

イリス神は笑いながら答える。「いや、これほどまでに人類が強欲とは、正直、私も思わなんだ。
なにせ、ルールに則って、運命の選択はあくまでも人類によって決せられ、私はただ彼らの選択を、後押して、その結果を招来させているだけなのだが。

どうも彼らは、悪魔の働きを私にさせたいらしい。
仕方がないのだよ、彼らが選んだ選択だ。」

アリビア神は問うた。 「その選択の先は?」

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