1944年南太平洋
米兵A「くそっ、嫌な雨だいつになったらやむんだ」
夜間の陣地警戒の為、機銃座に着いた新兵が南国特有の雨に悪態をついた。
米兵B「なあ?ベルここに来て日本人何人殺した?俺は、この戦争に来てから、まだ生きてる日本人にあった事すらない…、このままじゃ戦争が終わっちまうよ」
ベル「諦めろ、ここにはもう生きてるジャップなんていねーよ」
日本軍の真珠湾攻撃から始まった、日米による、この戦争も圧倒的な米軍の兵力の前に終わりを迎えつつあった。
米兵B「なあ!!、知ってるか最近偵察に出た奴らが全く帰って来ないらしいぜ!!、なんでも噂じゃジャングルにはまだ日本軍の精鋭が居てそいつ等にやられたらしい!!」
まるで自慢話をする子供のように、目を輝かせて昼間に基地で聞いた噂を語る新兵。
ベル「馬鹿馬鹿しい」
米兵B「でもよ!!じっ」
ベル「静かに!!」
ベル全く相手にされないことに、ムキになった新兵、彼の方に体を向け一言言うをうとしたやさき、彼の一言に制止され彼が見つめる視線の先に目を移した。
米兵B「…」
陣地の先、更に陣地を囲うように設置された有針鉄線、更にその先夜の暗闇と雨によってジャングルのシルエットしか見えないがベルには何か見えている。
米兵B「…」
米兵A「喜べルーク!!今日で新兵卒業だぞ!!軍曹をつれて来い!!」
ルーク「わっ、わかった」
ベル(やっとジャップを殺せる)
雨にむかるんだ地面足を取られながら、走りだすルークを横目に、やっと手柄を立てれる事に興奮しベルは機銃に手をかけた。
だんだんと、距離を近ずく人影
暗闇ではっきりとはわからないが、かなりの人数のようだ
ベル「ふー、ふーふー」
彼の興奮は、いつしか緊張に変わり恐怖に変わろうとしていた。
?「ベルナルド!」
突然かけられたら低いドスの聞いた声に、一瞬体が硬直する
ルーク「ぐっ、軍曹を連れてきた!!ハァハァ」
軍曹「どんな感じだ?数わ?」
振り返ると、ちょうどルークが軍曹を連れてきた所だった。
ベル「正確には分かりませんが、かなりの人数です」
軍曹「いよいよ、諦めたかった…」
軍曹は何かを悟ったように、つぶやいた。
軍曹「よし!!全員配置につけ、奴らはヤケになってる、全員地獄に落としてやれ」
軍曹の掛け声に、集まってきていた隊員が迅速に自分の位置についた。