そわそわしていると、インターホンが鳴った。
「あ、わりい、ゼガ、出てくれ。」
「おぅ…。」
誰だろう。扉をあけると、そこには、
「カインさん…。」
「ごめん、君に話したいことがあって…。」
やっぱり、俺のことについて何か知っている人…。
「話したいこと…。」
「ちょっと、すき家で話をしないか?…時間、あるかな?」
真面目そうなカインさん。もっと落ち着いたところで話をするのかと思ったら、すき家って何やねん。ザワザワして、逆に話しづらい環境じゃないか?…すき家さんごめんなさい。
「…ありますけど、ちょっと、仲間に言ってきます。」
「分かった…。」
ゼガは、カインと出かける旨を2人に伝えて、出かけた。
すき家アゴラ店。
中はやはり混雑していて、ゆっくり話しているのが、申し訳ないぐらい皆せかせかしている。
「ごめん…君…ゼガ君だよね?さっき見たとき思ったんだ。」
「俺を…知ってるんですか?」
「私…君のお父さんの仕事仲間だったんだ。」
「お父さん…?」
ゼガの目が変わった。
「君のお父さんは凄いゼガくんを可愛がっていて、君の写真をいつも持ってたんだよ。…私は時々、君の家にお邪魔したこともある。」
ゼガは思い出した。
「思い…だしました。」
カインは、お父さんの写真をゼガに渡した。
「でも、父ちゃんは…死んだって…。」
「それが…死んでないんだよ。」
「えっ…」
時が止まるような、驚き。
〜作者からのお知らせ〜
グアムへ修学旅行に行くので、しばらくこのサイトへの投稿、コメントへの返事ができません。(高額な通信料に対する恐怖から)ごめんなさい。グアムから帰国後、このサイトを確認したいと思います。
るー6