…私……ほんと最低…
龍が何かした?
しょーたが何かした?
ただの八つ当たりじゃん……
美緒「うっ…ふぇ…」
泣くな、私……
絵梨香「美緒っ!?」
私は女の子の声がして後ろを振り向いた。
美緒「絵梨…香…?」
絵梨香「…美緒っ、どうしたの?!なんで泣いてんのっ?…」
美緒「…もうわかんない……辛いよぉ…」
やばい、涙止まんない…
絵梨香「…わかったから、辛いならなにも言わなくていいから…」
絵梨香は学校までずっと頭を撫でてくれた。
部室ーー
顔腫れてる……
正直、すごい不細工……
美緒「…」
私はユニホームにアイロンをかけていた。
ガチャッ
恋華「あ、美緒ちゃん〜おはよう♪」
美緒「…おはよー」
私は不細工な顔で無理矢理笑顔作り、恋華ちゃんに向けた。
恋華「…み、美緒ちゃん!?…」
恋華ちゃんは可愛い顔を歪め、私を見つめた。
美緒「なにぃ…?」
無理矢理頬を持ち上げ、もう一度笑いかけた。
恋華「…昨日のこと…だよね?」
恋華ちゃんは眉を下げた。
美緒「…違うよっ?それはもう気にしてないっス!!」
恋華「……気にしてるよね、ごめんなさい」
美緒「…恋華ちゃんは悪くないんだって……確かに、陸波くんのことがきっかけなんだけど…しょーたとケンカしたのは自分のせいで…」
恋華「えっ、翔太くんとケンカしたの?!」
美緒「うん、まぁ…私が悪いんだけどね…」
恋華「そっかぁ…仲直りできるといいね…」
恋華ちゃんは私に優しく微笑みかけた。
美緒「うん…そうだね……」