シノ「ゲホゲホッ!大…ゲホッ…丈夫…だから…ゲホゲホッゴホッ!すぐにおさまる…ゲホゲホゴホゴホッッ!!ハアハア…ヤミー…」
シノが咳込みながらヤミーの名を言うと、シノのつけているペンダントから黒い精霊が出てきた。
ヤミー「シノ…だから無理するなと言っただろう。
私の本体の事は君の呪いが解けてからで良いといつも言っているだろう。
なぜ、そこまでして私の本体を探すのだ…」
シノは顔を背けた。
シノ「そんなもの、ヤミーには関係のないこと。ただ、守り人を助ける為にかぶっただけ…」
カナヤ「呪い…?まさか、お前!?
まだ、あの時の呪いをもっているのか!?
なぜだ…?
あの時確かにはらったはずなのに…!」
カナヤは驚いて地面に座り込んでしまった。
カナヤ(あの時、ガーラからの呪いはヤミーの力で、打ち消した。
なのに、なぜ!?)
そんなカナヤと裏腹にシノは平然として皆に言った。
シノ「もう、おさまったから早くテインに行くわよ。
テインまではあと1km。
早くしないと日が暮れるわよ。」
そう言うとシノはスタスタと歩きはじめた。
カリン「シノ。ちょっと、待ちなさい。」
シノは冷たい視線をカリンに向ける。
シノ「…………!なぜそれを…!」