「私も…お父さんを救うことができるのを祈ってる。」
こうしてゼガは、カインと別れた。
その頃スヨンは、アスターといちゃいちゃしていた。
「魚…どう、さばくの?」
「さばき方が色々あるけど…三枚おろしとか。」
すると、ベタにスヨンの手を後ろから握り、抱きしめるように教えた。
「あ…ありがとう…私女子なのに…魚だけ上手にさばけなくて…作れるのはカレーくらい。」
「そっか…。でも俺がいるから大丈夫だ!」
なんだこいつは。積極的にスヨンを恋に落とそうとしてる。
ノブコブ吉村みたいな肉食系か!と、読者のみんなは思うだろう。
「頼もしいわね。」
すると、いきなりアスターはスヨンに抱きついた。
「ちょ…ちょ…」
「ごめん…俺、一目惚れしちゃった…。」
会って数時間で抱きしめられたスヨン。
「ダメ…。」
「え?」
「ダメ!」
スヨンはアスターを突き飛ばした。
「私たち仲間。それ以上の関係にはなれない…、あなただってわかるでしょ?」
突き飛ばされたアスターの目はしょんぼりしていた。
「ゼガの気持ちも考えてあげて。」
「…。」
「ゼガは面と向かって言わないけど、何度も私の事を励ましてくれたし、守ってくれた。」