わかっているのは自分くらいなもので
わらうくらい孤独なもの
ぼくは自分のことしかわからない
この手は
いつもなにか掴む気になっているのに
いつもからっぽの手が見える
この足は
いつも先を向いているのに
まるで石のようにその場から動かない
この顔は
いつも他人に笑顔を見せるのに
この目は
いつも他人の顔に映る自分を見ている
ぼくは嫌というほど自分を知っていて
五体すべて手に取るようにわかってしまう
だから
なんで?という
もうそんな自分がよく分かっているから