「久しぶり〜。元気してた?」
「もちろん!お二人に会うときは、万全の状態でね」
哲次と美佳の、元気な挨拶のあと、4人はテーブルについた
「そう言えば、あれから、お笑いのライブに、定期的に見に行ってるんですよ。はまってしまって。
お二人は、見に行ってるんですか?」
「本当に?すすめた俺達としても、嬉しいよ。…まあ、俺達の場合、仕事もあるから、なかなか一緒に行くことはないけどさ。義は、いろんなジャンルを観に言ってるからな。」
「まあね。俺の場合、芝居とかも観るしね。ところで、ひいきの芸人さんとかいる?」
「私も美紀も『レッドトレイン』っゆうコンビが好きなんだよね。監督と俳優のやりとりを、定番のネタにしてるんだけど、なんか一つの芝居を観てるみたいで、すごくいいんだ」
「そうそう。なんか笑えるんだけど、やがてホロリとくるみたいな」
「なるほど。じゃあ、俺が好きだった、
『スーパーボーイズ』とか、『グッドボーイ』みたいだね。
彼らもそうだったし、俺は、いまだに、彼らが解散してしまったことが、残念でならないから…」
「ああ、そうですね〜。でも、あの人達は、片方だけが、売れて、いつの間にか、もう1人の人はいなくなってしまってましたもんね」
美佳も頷いた。
「そう。でも、コンビでやってる時の掛け合いを、見てた時は、両方とも、すごくはじけてたんだよね。解散してから、なんとなく残った方は、表情が少し曇ってるとゆうか…ごめんね、こんなこと熱く語って」
「全然。私もそう思ってましたから。コンビの時は、あんなはじけてたのに、なんか、笑いの世界から離れてしまって、つまらないな〜って思ってたし」
「そうですよ。お二人に合ってから、私達、世界が広がったような気がしたし、新しい趣味も増えたし。何より、もっと人を見れるようになったんですよ。ただなんとなく、お店に来て、何もない方が多かったのに、すごく変われたから」
「そんな…俺達はそんなたいした奴じゃないよ」
「そうそう。俺も哲と、あともうひとりいるけど、仕事と、ささやかな楽しみを、3人で共有してるだけだから」
美紀は、首を横に振った。
「ううん。きっと、お二人は、何か引き寄せる力があると思う。私達がそうだから。もし、ジグゾーパズルでゆうなら、お二人が最初のピースで、そのまわりを埋めるのが私達みたいな…」