「どこまで続いているのよ。なかなか着かない〜」
サンがキレそうだ。
っていうのも、ミレアが震えていたのでスカイトが付き添いで紅茶の用意をしに行ったので、話し相手がいないからイライラしているのだ。
しばらく廊下を歩いていると大きい扉があった。
その扉は他の扉とは違って宝石がちりばめられてとても綺麗だった。
サンは
「ここで待っとこ。」
と言って、扉にもたれた…。
すると
「ギァーーーーー!」
城中に声が響いた。
紅茶の用意をしていたスカイトとミレアにも聞こえた。
ミレアが
「まさか、ジェーン様の部屋に入ったんじゃ…。」
「まさか。そこまでサンは馬鹿じゃない…と思う。」
と、スカイトが少し考えながら答えた。
二人は声を合わせていった。
「急ごう。」
「痛〜〜い。」
サンは腰をさすって立ち上がった。
「あんた大丈夫?」
とても綺麗な女性がサンに声をかけてきた。
サンは、
「凄い!」
と言って女性のドレスをじっと見つめている。
女性は、
「ブランドのドレスよ。しかも、特注品。」と言って威張っている。
サンがキレた。
「初対面の人にいきなりそんな事言う? ふ つ う。」
とサンが言った。
「負け惜しみかよ。庶民が。フンッ」
「何〜。」
「何か?」
火花が散っている。
そこに、スカイトとミレアがはいってきた。
「ケーキと紅茶をお持ちしました…。」
ミレアの顔が真っ青になる。
少し間があいてスカイトが口を開いた。
「サン。そこにいる人が大天使ジェーン様よ…。」
サンがジェーンの顔を一瞬見て
「え〜〜〜〜〜。嘘〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
と叫んだ。