その頃、マリンの部屋では……
マリン「まさか、神の守り人と会えるとはね…。
ナリータ様。シノ様とは特別な存在でしたよね。」
シノの大切な人、ナリータは悲しそうに目を伏せている。
ナリータ「シノには嘘をついてしまった。
私があいつに操られていると。
そうすれば、シノはあいつを倒してくれると思いな……。
しかし、シノに頼ってしまうだけだった。」
マリンはナリータの肩に手を乗せ言った。
マリン「ナリータ様。私はあの方に作られた道具です。
だからあなた達の敵…です。
私はあの方に逆らえません。
だけどシノ様達が倒してくれれば私はこの呪縛から解き放たれることができる。
でも、やはり人に頼るのは良くないことですよね…。
あ…ナリータ様。
もうすぐ、シノ様達が来ます。
早く帰られたらどうですか。」
ナリータは頷き悲しそうな面持ちのままマントをひるがえし消えた。
コンコン。
マリン「はい。どうぞ、開けて。」
ガチャ。
シノ「…………。」
カリン「………。」
カナヤ「………。」
カナ「失礼します。」
カナが丁重にお辞儀した。
するとシノが前に出てマリンに言った。
シノ「……………ぜ。」