友達ごっこ

*゚.羅唯夢.゚* 2011-11-13投稿
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初めて見る学校の校門を通る。

みんな、体に合わない制服を身につけて緊張気味に歩いている。


私、柳楽 日明(なぎ ひあら)は、中学1年生。
所謂、ピカピカの1年生。


私のクラスは2組。

私は、近くを歩いていた3年生の男子に声を掛ける。
「あ、のぉー…」
おどおどした様子で声を掛ける。

そぅ、おどおどした演技で‥。
「…んぁ?どした?」
ダルそうに返事をする男子。
「あの…、2組の場所が解らないんです。
教えていただけませんか…?」
上目遣いで見上げる。
「え‥!あ、あぁ!モチロンだよ!な!?」
「お、おぅ!」
3年の態度が変わる。
「ホントですか!?有り難う御座いますぅ!」
そして、3年について行く。


………ばーーか。
何ヤラシイ目で見てんだよ。
このドスケベ共が。

笑顔の裏に隠れる悪‥。

「着いたよ。ここが2組」
「有り難う御座いました!」
「何なら、他の場所も案内するよ?」
「いえ!大丈夫です!これ以上迷惑なんか賭けられませんよ(汗)」
お前らと一緒に居たくねぇしな。
「そうか。何か困った事があればいつでも言えよ」
「ホントですか!?有り難う御座います!」
誰が言うかよ。

教室のドアを開け、入る。
「日明!」
そぅ叫んだのは、亜依屡(あいる)。
そして、めがねをかけた那波(ななみ)。
人見知りが激しい巳波(みなみ)。
私ゎいつもこのメンバーで居る。

うぜぇぐれぇにな。

「日明!また同じクラスだね!)
「うん!」
「亜依屡、嬉しいよ!」
私はショックだよ。

これからもコイツらの側に居なくちゃいけない。
そぅ思うと、憂鬱だ。

しばらく喋ってると、担任が入ってきた。

「えー、今日からこのクラスの担任を持つ、喬生(たかお)です。」              ぶっっ!


何あいつ!?
顔、終わってるんだけど!!





それからというもの、
相変わらず私の裏の顔は消えない。

いつから、こうなってしまったんだろう。


ある日、、、

廊下を歩いていると巳波が向こうから一人で歩いてくる。

珍しいな。いつも「一人はヤダ」って言ってるのに‥。
「巳波、おはよ!
一人でどこに行くの…」
巳波は何も言わずに私の横を通り過ぎた。


………?


ヤな予感がする。

この日から私の人生は狂い出す……。


-続く-



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