(前編からのつづきです)
おじいさんは言いました。
「約20年前に国がてぃーぴーぴーに参加して以来、外国のあちこちから安い米・安い野菜・安い果物が押し寄せてきて、日本の農業は壊滅状態になっちまった・・国は『逆に輸出を目指せ』とゆうが、元々物価はちがうし、20年前から始まった歴史的円高は、今じゃ1ドル45円じゃ・・これでどうやって輸出しろとゆうんじゃ。ごく一部、『ウオヌマ産コシヒカリ』や『アオモリ産リンゴ』などは、『コウベビーフ』のように海外にも通用するブランドとして生き残ったが、あとは全滅じゃ。農業をやる者など誰もおらん」
うぅ〜ん、てぃーぴーぴー・・最近テレビとかで聞いたような言葉だな、、
そう考えてると、おじいさんはお構いなしに話しつづけます。
「農業だけじゃない。すべての産業において、昔からの日本人は職を奪われてしまった」
え?昔からの日本人って?
妙な言い方するなーと、わたしが思っていると、おじいさんはこうつづけました。
「その昔、民●党政権によって、てぃーぴーぴー参加表明の翌年さらに外国人参政権が認められ、ついに日本はおかしくなってしまった。それ以来、大量の移民が、人口問題を抱える某国から続々とやって来て、今じゃ日本の人口は5億人、そのうち8割が外国人じゃ。こんな狭い日本で、よくそんな大量の移民が住める場所があるな、と思いたくもなるが、悲しいことに崩壊した全国の農業跡地が次々と宅地に変更され、移住は思いのほかスムーズに進んだ。ちなみにこの荒れ地一帯も、来月から外国人専用のニュータウンとして、造成が始まることが決まっておる。話を戻すが、8割が移民の国で外国人参政権が認められれば、当然法律も移民のための法律に変えられる。いや、もっとハッキリゆうと、移民の出身国のための法律に作り変えられる。つまりは・・日本は乗っ取られてしまったとゆうことじゃ」
わたしは、ショックで言葉も出ませんでした。。
(後編につづきます)