早紀の日常って? 〜11月13日 てぃーぴーぴーって何?あのー、まさか、これが、日本の将来ですか?後編〜

早紀 2011-11-13投稿
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(中編からのつづきです)

おじいさんは、上空を過ぎていく外国の戦闘機を見上げながら、こう言いました。

「お嬢ちゃんも知っていると思うが、年明けから○○の統治がはじまる。当然じゃ・・昔からの日本人の国会議員は2割以下しかおらんのじゃから。ここが『日本』と呼べるのは、来月いっぱいまでで、来年からは『○○領日本自治区』とゆう呼び名に変わる。言わば、植民地じゃ・・」

おじいさんの目には、うっすらと涙があふれていました。

わたしの目からも、自然と涙がポロポロこぼれて来ました。

しかしおじいさんは、とつぜん厳しい表情に変わり、わたしに向かってこう言いました。

「泣いてばかりはおられんぞ。年明けから平仮名、カタカナが全面禁止となり、公用語も変わる。今のうちに慣れておかんと、もし話しているのが見つかったら、公開処刑とのもっぱらの噂じゃ。もっとも、お嬢ちゃんたちの通う『日本人学校』では、すでに教科書には日本語など一切載っていないがの」


この日本で、日本人が、日本人学校に通うとゆう事実が、悲しくてたまりませんでした。


なんだか、、涙だけじゃなく、鼻水もこぼれて来ましたww

そして、鼻がむずがゆくなり、


・・くしゅん!!

またしてもクシャミが出て、同時に強い風がびゅうと吹きました。

すごい砂埃が舞い上がり、目を開けた瞬間・・



元の静かな野菜畑が広がっていました。


おじいさんは、もういません。


代わりに、なんだか見たことのあるおじさんが一人、大根畑の真ん中で、せっせと世話をしていました。

そして一度、身体を起こすと、わたしの方を振り返り、

にこっと笑いました。

でもそれは、わたしの気のせいかも(^_^;)微笑んだように見えただけかな?

わたしは再びスーパーへと、自転車を進めました。


着いたスーパーの家電コーナーでは、国会中継があちこち流れていました。

テレビのスピーカーからは、さっき聞いたばかり(いや、目にしたばかりの)、

「てぃーぴーぴー」とゆう言葉が、繰り返し店内に響きわたっていました。

(おわり)
おしまいまで読んでいただき、ありがとうございました☆

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