僕は、今のオバケの生活というものをほとんど知らない。いや、何も知らない。
オバケの少年時代の話、彼の思想、考え。そういった話が全てで、仕事だとか、今の生活だとかいう話はしなかった。
オバケにしたって僕のことは、おそらく何も知らないだろう。
いつも彼が話し、僕が聞いた。
ドアベルがなった。
僕はドアを開ける。そこには誰も立っていなかった。
やれやれ。
僕はベットに横になり窓の外を眺めた。
僕の住んでるアパートは3階建てで、僕は3階の角の部屋に住んでる。
窓からは隣の家が見える。もう1つの窓からは見捨てられた空き地が見える。
その空き地を見ているだけで、夏は涼しく感じたし、冬は温かく感じた。
理由はよくわからない。
さて、
そろそろ行こうかな。
僕は居酒屋へ向かった。