李那の立っている両側から砂が一気に飛び出してきた。その砂はロープのように李那の体に巻きついた。
「くっ・・・」
だんだんと、その砂はキツク李那の体に巻きついていく。李那は、苦しそうにあがいている。
「んー・・・。でも、なんか詰まんない」
キリヤは、右手を下ろした。すると、李那の体に巻きついていた砂が消えた。
「でも、こんなのどぉよ・・・?」
キリヤの隣には尖った砂の塊がある。それは、猛スピードで李那の方に向かってきた。
ドカ―――ン!!
土煙が舞う。李那は、目を開けた。どぅやらあの砂は李那には当たっていないらしい。
「えっ・・・?」
李那は横を見た。するとそこには、粉々になった弓があった。
「武器粉砕」
キリヤはにっと笑って言った。