遅いな、李将。
いつもなら、秀護君遅ーい!!とか言って待ってるくせに。
俺と李将は一緒に学校に行ってる。
んで、俺が今待ってるところ。
あ、来た。
李将は凄く眠そうな顔。
「おはよ。」
「眠い。」
朝から眠いかよ。
学校に行く。
いつもならひっきりなしに話すのに、李将は話さない。
「李将?」
「…眠い。」
眠い以外無いのかよ。
「おっはよー秀護ー!」
鷹博がチャリで走ってきて俺の頭をはたく。
「あ、紫音さんおはよ。」
鷹博が李将に挨拶したら、李将はダッシュで逃げた。
変な李将。
「なぁ。紫音さん、何か言ってた?」
「何も。鷹博と李将で何かあった?」
鷹博は照れながら言った。
「いや〜紫音さんに告白したんだ。」
「は!?」
いきなり!?いきなりでもないか。
「へ〜。んで、李将は何て?」
「メールが返って来なかった!だから、今日は頑張って話す。」
「ふーん。」
「妬くなよ!」
「何で?」
「秀護も紫音さんが好きなんだろ!」
「で?」
「もし、紫音さんが俺のになってもいいのか!?」
「んなの、李将の勝手だろ。」
結局、鷹博の恋バナを聞きながらの登校になった。