ROOM 3 〜騙されてくれて、ありがとう〜

るーROOM 2011-11-26投稿
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すると拓也が、耳元で、

「何かあったら、俺が助ける」と岬に言い、勝手に中へ入っていった。

「…拓也が行くなら…自分も。」

岬も中へ入る。続いて弘貴も。

今まで散々文句を言ってきた圭吾も、中へ入った。

…これが、悪夢の始まりだったなんて。

「本人を探して頂き、ありがとうございます。」

「いえ…。」

さすがに岬も、少し恐怖を感じた。

「では、10億円の件なんですが…。」

ドクン。心臓が、波打つ。

岬は殺気のようなものを感じ、

「帰ろう」と言ってドアをあけようとしたが、開かない。

「ふふ…わざわざ優しくしてくれて…ありがとう。それと…。」
…やばい。

「騙されてくれて、ありがとう。」

それから記憶が、一時途切れる。

目を開けると、普通の部屋が、広がっていた。

自分がいるのは…リビング?

リビングを中心に4つの部屋、風呂、トイレがあった。しかし、玄関がない。


『ここは…どこだ?』


岬、拓也、弘貴、圭吾。4人同時にこの言葉を発した。

「あ…あれ…。」

岬が指差したのは、オノ。

「なんで…。」

拓也は愕然とした。

「凶器…だよね…?」

弘貴もさすがにふざけない。

「とりあえず、見なかったことにしよう。」

圭吾の言葉で、みんな納得した。

すると、部屋のどこからか、声が聞こえてきた。

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