『ようこそROOMへ。私が今から、このROOM内での決まりを説明します。』
どこから声がしているのか分からなかったが、4人は聞くことにした。
『まず、部屋の見取り図を紹介します。中央にあるのが、今皆さんがいるリビング。そして四方に4つのドア。これはそれぞれの個室になります。どこに入るかはご自由に。そして2階には風呂、トイレ。』
「…。」
だまりこむ4人。
『あなた方には一定期間、この『ROOM』内にて過ごして頂きます。この『ROOM』の心理実験が終了するまで出られません。』
「ハァ?どういうことだ?」
拓也が熱くなっている…。
岬は悟った。
『心理実験終了となるのは、生存者1人になること。その1人が、十億円を手にすることが出来ます。』
「ウ…ウアアアア!」
圭吾は叫んだ。
「生きたい!俺…生きてぇよぉ!」
「落ち着け圭吾!」
拓也は意味もない慰めをかけた。
『食料は、7日分だけ配給されます。それ以降は配給されませんので、ご了承ください。』
何ということだ…。4人の笑顔が、消えた。
悪夢の始まり…。
スタート…。