ROOM 5 〜一応…友達じゃん…〜

るーROOM 2011-12-01投稿
閲覧数[503] 良い投票[0] 悪い投票[0]

アナウンスは途切れ、4人はしばらく立ち尽くしていた。

「どうすればいい…。」

拓也の顔には汗。相当焦っているようだ。

すると岬が、

「ごめん…自分があんなことしなければ。」

「…謝るな。騙したあいつが悪いんだ。」

弘貴は岬をなだめた。

「でも、ここから出られるのは、生存者が1名になった時…。」

そうだ、圭吾の言っていることが、1番引っ掛かってた事。

「1名って…じゃ、他の3人は?」

拓也は、薄々答えがわかっていたが、あえて聞いた。
「これで…殺す…。」

圭吾は、リビングの棚の上に無造作に置かれているオノを指差した。

「ちょ…ちょっと待って…。とりあえず7日間、考えよう。食べ物には…困らないんだし。」

岬の提案に、まず拓也が賛成した。

「そうだな。俺たち、友達じゃんか。」

友達。4人は裏切りなしで、7日間策を考えることにした。

でも、裏切りは水面下で既に始まっていた。

…夕食の時間。

「うぉっ、食べ物じゃん。」

と弘貴。

どこからか、食料が配給されていた。

「レトルトカレーか。」

食べ盛りの高校生たちに、レトルトカレー。1人1個は少し物足りない。

「ま、食べますか。」

拓也はみんなのレトルトカレーを温め始めた。

その間、3人はというと。

岬は弘貴と一緒に、高校話で盛り上がっており、圭吾は1人、音楽を聞いていた。

「圭吾も、一緒に話そう。」

岬が言っても、圭吾は、

「俺はいいや。」

と遠慮した。

岬もそれ以上言うことはせず、あっという間に時間がすぎた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「るーROOM」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]
激安耳つぼジュエリー
簡単貼るDiet


▲ページトップ