ROOM 6 〜入り始めた亀裂、疑い始める4人〜

るーROOM 2011-12-01投稿
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「いただきます。」

まず、4人は部屋番号を決めることにした。

じゃんけんにより、弘貴1番、圭吾2番、拓也3番、岬4番となった。

「個室にさっき入ってみたけど、鍵ついてなかった…。」

弘貴の証言…。

一瞬背筋が凍った他の人。
「で…でも…友達じゃん。」

拓也の励ましも、どこかぎこちなくなってきた。

「何言ってんだよ。皆がここから脱出できる方法、考えるって、拓也も賛成してたじゃん。」

岬は拓也にかわって皆を説得した。

しかし圭吾が、

「ムリだよ。」と言った。
「ムリって…。」

岬の表情が曇る。

「いい加減気づけよ。ここには外部と繋がる出口など1つもない。まして出られたからって、安全なわけじゃなかったら…。」

圭吾の一言に、岬は涙ぐみながら言った。

「気づいてるよ…誰よりも早く気づいてるよ…。」

「岬…」

涙ぐむ岬に、圭吾は戸惑った。

すると岬は、

「それって…遠回しに…圭吾は誰かを殺すって、決めたってことだね?」

その一言に、皆が圭吾から遠ざかった。

「…俺を疑うのか?」
と圭吾。

「圭吾は、そんな奴じゃないと信じたい…でも、自分の言うことにいちいち言ってきたのは、いつも圭吾だった。」

「…。」

だまりこむ圭吾。

「まず、自分でもいいから、信じてみようよ。」

この思い…圭吾に届いたのだろうか。

時計は、夜11時をさしていた。



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