「失礼なやつだな〜。」
ジェーンは、翼をひろげた。
すると、部屋中にやさしい光が包み込んだ。
「お分かり?」
ジェーンは笑いながら言った。
天使は翼を滅多にひろげない。力が強い者ほど滅多にひろげることはない。
今のように翼が眩しいほど、輝くからだ。
「フンッ。私は認めないも〜〜ん。」
サンは口をとがらしている。
「あの〜。ケーキ…。」
ミレアが言った。
すると、
「ケーキ?!」
ジェーンが小さい子供みたいに目を輝かしている。
「こちら私の友達のスカイトさんとサンさんです。」
「今回、こちらのケーキを作らせていただきました。」
スカイトがおじきをしながら言った。
「そなたの事は知っておるぞ。お菓子を作るのが上手いそうじゃな。」
「あ,ありがとうございます。」
「私の口に合うかは別だがな。」
スカイトは緊張のあまり硬直している。
「お口に合わないでいらっしゃるんだったら私がいただきます。大天使様〜〜〜。」
とサンは言って、パクリとケーキを食べてしまった。
「何しているのよ。サン。」
スカイトの顔が真っ赤になってる。
「サン。お前がそんなに馬鹿だとは思わなかった…。」
ミレアがつぶやいた。
「私のケーキが…。」