〜第4話・出会い・〜
バスを降りたハルヒは、バスの中で拾った手帳を見ていた。
これあの男のじゃん。
「篠崎 海斗..か」
ハルヒは手帳をよくみた。あれ?こいつ同じ学校じゃん。しかも先輩かよ。
「めんどくさ...」
ハルヒはダルそうに言って、学校にむかった。
「あ...いた」
ハルヒが靴箱に行くと篠崎海斗が鞄に頭を突っ込む勢いで何かを探していた。
「あの..」
「え!..あ!」
ハルヒが声をかけると篠崎海斗は勢いよく立ち上がった。「これ..落ちてました」
「あ!ありがとう!探してたんだ!」
篠崎海斗は手帳を見ると喜んだ。
...この人絶対喜怒哀楽激しいよな..。
「あの!お礼させて!」
「え....」
「お礼したいんだ!」
「結構です」
「お願い!お礼させて!」
篠崎海斗は深く頭を下げた。
うわあ恥ずかしい!
「わ わかりました!」
「ありがとう!じゃあまたね!ハルヒちゃん!」
篠崎海斗は勢いよく走っていった。
騒がしい。
「...てかなんで私の名前知ってんの」
ハルヒは疑問に思いながら一日を過ごした。
HRがおわり、ハルヒが靴箱に向かうと一年の靴箱が騒がしい。
「あの海斗先輩が靴箱にいるって!」
「キャー!行こう行こう!」
女子が靴箱に走っていく..。
海斗先輩て...人気者なのね...
「嫌な奴と知り合っちゃった」
ハルヒはこっそり靴箱から外へ逃げ出すと
「あ!見つけた!」
人だかりからヒョコッと顔を出した篠崎海斗。
げ!!!見つかった!!
女子の視線がものすごく冷たい。
「早く行こう!」
「え!」
篠崎海斗はハルヒの手を掴んで走った。
「ちょっ...」
「俺篠崎海斗!海斗って言って!」
゙海斗″はそう言って満面の笑顔で走っていた。
何こいつ....
ハルヒは掴まれた手を見ながら走った。
ハルヒの顔はほんのり赤くなっていて、自分でもわからない位小さく微笑んでいた....。
つづく