そしてなにより、瞳が他の人間を拒絶していた。
なにか、世の中の全てを敵とみなしているかのようだった。
常に鋭く、常に孤独だった。
なにをしてこうなったものか、ただの反抗期の瞳とは、あまりにもかけ離れていた。
その瞳を、准は静かに開けた───
「───まだいたのか」
かなり呆れた口調だった。
先ほどの少女が、まだ同じ位置にいたのである。
「あなたこそ、いつまでそうしてるつもり?」
「この式が終わるまでだろ」
「式に出るなら、ちゃんとでなさい!」
「お前こそ出ろよ」
「あ!わかった!!」
「?」
「あなた、不良ねっ!!!」
准は、きれいにコケた・・・。