俺は李将と秀護を二人きりにして買い物中。店の硝子に移る自分を見る。黒髪が目立つ。髪を茶色に染めてるからだ。春姫に言われて染めた髪と開けたピアスの穴がいやになる。何でこんなにしたんだっけ?
「よう、ヤンキー!」
肩を叩かれ振り向くと将悟がいる。にやけかたが気持ち悪い。
「うへへ〜永輔買い物?」
「うん。」
「俺今日ね瑠架先輩に抱きしめられちゃったぁ〜。」
黙れやリア充。
とにかく俺は李将の風邪薬を買いに行く。
「永輔風邪〜?」
将悟は薬局に付いてきた。
「李将がね。」
「李将が!?」
将悟の表情が変わる。
「大変!李将たんのために帰らなくちゃ!」
「ストップ。」
俺は将悟をとめる。秀護のために。
「何故だ!?早くいかないとりーおーがー。」
えーとえーと言い訳を。
「俺は兄として李将のために帰るんだ!!」
「お前は兄として李将に美味しい料理を作るんだ!!」
言い訳出来た。
「よし兄ちゃんが美味しい料理を…」
「んじゃ、スーパー行こうか。」
俺は将悟を連れていこうとしたが、
「永輔のばぁかー。作る分けねーだろ!まってろぉりーおー!!」
将悟はダッシュで逃げた。ローファーなのに速すぎだろ!
ダメだ追い付かない。
ごめん…秀護。