ROOM 祝10回! 〜そんなことするような人じゃない!〜

るーROOM 2011-12-14投稿
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最後に、拓也の部屋…。

「オノはない…はずだ!」

扉を開けると、そこにはオノが。

「…あれ?とぼけてた?」

「俺は持ち出してない!!」

必死に否定する拓也。

すると圭吾が、

「でも岬と一緒にいたということは、拓也くん…夜1回、リビングを通ったって事だよね?」

ハッ…くそっ…。

これじゃあ無実を証明するのは難しい。

お前こそどうなんだよ…とか、

岬に「拓也はそんなヤツじゃない!」って守られても、どうにもならない。

「岬を…殺そうとしてたの?」

「ち…違う!」

『俺は信じてる。岬の事。』

『自分も信じてるよ。拓也のこと。間違っても殺さないでね。』

あの会話が、頭に浮かぶ。

すると岬が、

「拓也は、そんなことするような人じゃないよ。」

とかばった。

嬉しい。けど、何の根拠もない。

「お願いだから…疑うのはやめようよ。」

岬は拓也の前に立ち、

「拓也の無実は、自分が証明する。」

その言葉は、拓也に痛いほど伝わった。

圭吾はうつむきながら、

「それって…俺を疑ってるってことじゃん。」

「…ご…ごめん…。」

誰かをかくまうと、誰かを疑わなければならない。なんて理不尽な現実なのだろう。



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