私には二年間の記憶がない。どうしてないのか…事故にあって二年間ずっと眠っていた。ずっと… 友達のことは覚えてる。今でも友達。でも、どうしてもわからない人がいた。 私の名前は姫宮 芙結(ひめみや ふゆ) 今は高校二年生。 「ふゆー帰ろう♪」 私に声をかけてきたのは一番の友達「榊原 魅唖(さかきばら みや)」 芙「うん。今日CDショップよってもいい?」 魅「いいよ。」 芙「昂耶も行こう?」 昂耶は私が目を覚ましたとき手を握ってくれてた人で…今は私の彼氏。 昂「おー、いいよ。おまえ何買うつもり?」 芙「えっ!…よりこの歌」魅「芙結はよりこ好きだもんね。お金たまったんだ。」 芙「うん、ずっと欲しかったから…」 私は目が覚めても二三週間は入院していた。魅唖がかばらしにてよりこのCDをかしてくれて聞くと涙がでてきた。聞いてると心が気持ちよくなった。私はよりこの歌で元気になれた。 でも、私には思い出せない記憶がたくさんあった。 それは二年間の記憶、その前の記憶、その時の友達、彼氏の事が記憶になかった。 私はこれからおこることは予感できてなかった。 でも、私の記憶は少しずつよみがえろうとは思ってもなかった。